日本人にとって「正式な座り方」と言えば、正座である。しかし、外国人にとってはこの正座が苦痛でならない。
そして外国人だけではなく、椅子に座ることに慣れた現代の日本人にとっても正座は決して楽なものではないのだ。

 背筋は正しく見えるが、足がしびれて仕方がない正座を、日本人はどうして「正式な座り方」にしているのか。台湾メディア・中国時報電子版は8日、日本人の正座について紹介する記事を掲載した。記事はまず、中国における正座の歴史について紹介。古代においては極度の尊敬を示す礼節とされていたが、現在では祭祀活動の場を除いてほとんど見られなくなったと説明するとともに、正座をして頭を下げることが屈辱、屈服を示すものであるとの考え方が背景にあるとしている。

 そのうえで、日本では正座が「座った姿勢の中でもっともオフィシャルなもの」としたうえで、花道や茶道、剣道といった日本の伝統文化における活動、さらには冠婚葬祭でも広く用いられていると解説。
和服が最も映える姿勢ということもあって、現代においても廃れることなく見受けられるとした。一方、正座して地面に頭をつける土下座が持つ意味については、触れられていない。

 記事はその代わり、正座して額ずく行為は韓国において象徴的なものであり、年始の年長者に対する挨拶をはじめ、アイドルが舞台上でファンに向かって正座し、深々と頭を下げる光景すら見られると紹介している。

 記事を見ると、日本よりも韓国のほうが日常的に正座をしている印象を覚えるが、実際は逆だろう。和服を着なくなった今でも、畳が敷かれた和室に入れば自然と正座をしようとする。誰かの家にお呼ばれした時などはなおさらだ。
一方、日本では胡坐は俗っぽい座り方とされ、特に女性の胡坐は「品がない」とされる傾向にある。中国や韓国に行くと女性が普通に胡坐をかいているをよく見かけるが、その都度違和感を覚えるとともになんとなく下品に思えてしまう。しかしそれはあくまで日本人の、日本社会における価値観によるものに過ぎないのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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