近代における両国の明暗を分けるターニングポイントになったとされる本がある。中国メディア・今日頭条は20日、「中国で出された1冊の本、国内で読む人はいなかったが、日本はこの本で強く変身した」とする記事を掲載した。
記事は、日本を半植民地化の危機を救った明治維新は、「事実上、中国の1冊の本から始まった」とし、この本の出現によって日本国内の改革の足取りが加速し、近代の強国の道を歩むうえでのカギとなったと説明。その本とは、清の思想家・魏源が編纂した「海国図志」だ。記事は、同書が世界各国の地理、歴史、政治、軍事、科学技術、宗教、文化、教育、風土などを全方位的に紹介したものであり、先進的な意識を持つ読書家にとっての百科事典であったとした。
しかし、同書は「自国から重んじられることはなく、20年間でわずか1000冊程度しか印刷されなかった」と解説。一方で、1851年に中国商船によって日本に同書が運ばれると、これを読み世界についての知識を得た佐久間象山らによって改革、維新の主張が提起されるに至ったとした。そして、63年には吉田松陰の弟子である伊藤博文が英国に留学、帰国後に明治のリーダーの1人となったと説明している。
記事は最後に、「1冊の本の日中両国における異なる境遇は、両国のポジションを完全にひっくり返した」と評した。
明治維新以降にひっくり返った両国の関係は1945年の終戦まで続いた。さらに、戦後も政治闘争の続いた中国に対して日本は高度成長を実現、結果的に近代以降における両国のパワーバランスが継続されることとなった。
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