日本を訪れる外国人観光客の多くがその目的の1つに挙げるであろう、日本のグルメ。和食のみならず、日本風にアレンジされた中国料理や西洋料理を味わえば、外から入ってきたものを吸収し自分たちのものに変えていく日本人の特性を感じることができるはずだ。


 中国メディア・今日頭条は4日、「日本で人気の中国グルメトップ10」と題した記事を掲載した。記事は、今や日本国内で本国以上に親しまれているかもしれない中国発祥の料理の代表的なものを10種類紹介。紹介されたのは、麻婆豆腐、小籠包、担々麺、焼きギョウザ、角煮、杏仁豆腐、肉まん、チャーハン、シュウマイ、春雨だ。

 麻婆豆腐は四川省出身の料理人・陳建民氏が故郷の料理を日本人の口に合うようアレンジして広めたことで有名だ。記事もそのことを紹介している。また、同じ四川省発祥の担々麺については「日本人がこってり味を受け入れるようになったことを示す象徴的な料理の1つである」と説明した。

 日本にある中国レストランでは必ずと言っていいほど出される杏仁豆腐だが、中国では「その影を探すことは難しい」という。そして、日本の杏仁豆腐は濃厚な味であり「プリンのような食感である」としている。肉まんに関しては、コンビニエンスストアが様々な味の「中華まん」を発売することが一種の文化となっていることを紹介した。

 記事が紹介した以外にも日本で有名な中国風料理は数多く存在する。天津飯や八宝菜、回鍋肉などが真っ先に思い浮かぶかもしれないが、天津飯は中国に存在しない。そして、八宝菜と回鍋肉は想像と違うものが出てくる可能性が高い。
ラーメンやギョウザも日本と中国では大きく異なる。本場の味どおり日本に伝わっている中国料理を挙げるほうが、難しそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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