日本の新幹線と世界で激しい受注競争を繰り広げている中国の高速鉄道。ロシアでも高速鉄道建設プロジェクトに中国が参画するという話が出ているという。
中国メディア・今日頭条が25日報じた。
 
 記事はまず「中国の高速鉄道がどれほどすごいかを知らないのかもしれない。日本メディアは日本の高速鉄道の方が中国よりも数段優れているとの見方を示しているが、われわれはもはや鼻で笑うしかない。中国の高速鉄道は世界をリードする地位を獲得しているのだ」としたうえで、先日中国企業とロシアの高速鉄道会社が鉄道建設の協力合意書に署名したと伝えた。
 
 ロシアメディアによると、中国中鉄とロシアのウラル高速鉄道会社が、今月15日にチェリャビンスク―エカテリンブルク高速鉄道建設プロジェクトでの協力に関する覚書に署名したという。チェリャビンスク州知事は、この高速鉄道が今後ベルリン―モスクワ―アスタナ―北京を結ぶ高速鉄道路線に発展する潜在力を秘めていると語ったとのことだ。
 
 記事は「将来、中国の高速鉄道網との接続も実現することだろう。今は北京からモスクワまで列車で6日かかるが、この鉄道が開通すれば2日に短縮される」と説明した。
 
 また、ソ連時代に自動車や戦車、飛行機などの技術を教えてもらっていた中国が、今や逆に高速鉄道の技術を教える立場になったとし、「元の教え子に指導されるというのは、ロシアにとっては受け入れ難いことだろう。中国の高速鉄道ができて長い時間が経つのに、ロシアが今になってようやく中国に協力を求めてきた。きっとメンツが許さなかったのだろう。ロシアから求められるようになったことは、中国人として非常に誇らしいことではないだろうか」としている。

 
 戦後、様々な技術を教わってきたソ連の後継であるロシアに技術供与をすることに対して、特別な感慨を覚える中国人もいるようだ。古代の中国は日本に多くの文化や技術を伝えた。しかし、近現代は立場が逆転し、さまざまな技術を日本から教わった。この状況は、中国人のメンツを大いに傷つけたことだろう。ロシアに対するのと同様、彼らは日本に対しても「非常に誇らしい」日の到来を待ち望んでいるかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)victoriashuba/123RF)


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