中国では列に並ぶことが出来ない人たちが非常に多い。大人から子どもに至るまで、列の後ろからやってきて何食わぬ顔で割り込んでくる。
人によるが、係員も割り込んだかどうかに関係なく自分の仕事だけをしている。ゆえに、列に並んでいる人たちはイライラしながら、割り込まれないよう前の人にできるだけ近づいて立つという光景が中国では日常的に見られる。
 
 中国メディアの一点資訊はこのほど、写真と共にタイやインド、日本や中国における行列の様子を紹介し、列に並ぶという行為が各国でどのように行われているかを紹介している。
 
 記事はまず、サンダルが縦にずらっと並べてある写真を紹介し、「タイ人は銀行や郵便局、駅などで列に並ぶ際、賢い方法で並ぶ」と紹介。人が並んで列を作るのではなく、サンダルを自分の代わりに置いておいて、場所取りをするのだと紹介した。一方、タイの団体旅行客が成田空港でこの方法で列に並び、タイのイメージを傷つけたとして非難されたことがあると伝えた。
 
 次に紹介したのはインドだ。階段の手すりの外にはみ出して並んでいるインド人たちの行列の写真を紹介し、「インド人は電車につかまって乗ることで慣れていて、立てるところがあればどこでも並ぶ」と主張。前の人にぴったりくっついて並ぶ様子の写真も掲載しているが、果たしてこれが真実かは不明だ。
 
 さらに、日本の行列の様子を紹介し、日本では「300人もの行列が出来ても混乱はまったく見られないのが普通」であることを伝えた。日本では行列が日常的に存在するものであるため、割り込みでトラブルが起きることもない。それだけ日本人にとって列に並ぶことは当たり前のことであり、子どもでもできることだと言えるだろう。

 
 最後に記事は、中国について「中国人は目先の利益にとらわれる傾向があるため、行列に並ぶことが苦手」であることを伝えた。都市部では確かに列に並ぶ中国人の姿を見かけるようになったが、それでも割り込みなどは絶えないと言えよう。子どもは大人の行動を良く見ているものだ。中国人の誰もが列に割り込まずに並べるようになるには、まずは大人が実践し、それを子どもに教えていくのが重要になるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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