中国政府は日本の歴史認識に対する厳しい姿勢を貫くとともに、国民に正しい愛国心を持つよう呼びかけている。しかし一方で、中国の市井には「愛国心」や「日本鬼子」を話題集めや商売の道具としか考えていないような人が少なからずいるようだ。
中国メディア・今日頭条は29日「愛国オヤジが人力車を引く日本鬼子ロボットを作り、人気を集めている」とする記事を掲載した。

 記事は「日本鬼子というと、年配の人にとっては非常に恨めしい存在。先日、ある農村のおじさんが、人力車を引く日本鬼子ロボットを作った。町内を走らせるとたちまち人気を集め、日本鬼子に人力車を引かせる姿は、実に痛快である」と伝えた。

 また「子どもを抱いた若い男性が人力車に興味を持ち、おじさんに体験してみたいと申し出た。おじさんの同意を得て乗り込んだ男性は、わが子に日本鬼子の話を聞かせるとともに、おじさんの愛国精神を賞賛した」としている。

 記事には「日本鬼子ロボット」の実物写真が掲載されているが、人力車のハンドル部分に軍服姿の人形が装着されている。顔には典型的な「日本鬼子」を表わすちょび髭。人形の中にモーターなどの機械があり、人力車を動かしているようだ。おじさんも、人力車に寄ってきた数人の男たちもみんな笑顔。申し訳ないが「日本鬼子」で遊んでいるようにしか見えない。

 中国のネットユーザーからは「妄想で国は強くならない」、「おじさんが間違っているとは言えないけど、これは本当にやるべきじゃない」、「これこそ、外国人が中国をバカにする原因の1つだ」といった批判が寄せられた。


 なかには「さぞや小日本は怒り狂うことだろう。小日本が中国で弄ばれているのだから」とするユーザーもいたが、これに対しても「なおさら日本人に見下されるだけだろう」、「確かにこれは中国人の恥。民度がこんなに低ければ、国だって強くなれない」といった反論が浴びせられている。

 作ったおじさんも、乗った親子も、ギャラリーの男たちもみな、「戦後生まれ」だろう。実際に戦争を体験し、辛い思いをした中国のお年寄りたちは、「日本鬼子ロボット」ではしゃぐ彼らを見て心中どう思うのだろうか。(編集担当:今関忠馬)


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