ここでいう「新しい発明」とは、モバイル決済とシェア自転車の2点だ。中国ではスマートフォンの普及率は非常に高く、モバイル決済の普及は驚くべきもので、スーパーや飲食店はもちろん、映画館や高速鉄道のチケット、さらにはデリバリーサービスや露店でさえもスマホ1つで決済できる。現金払いがいまだに一般的で、クレジットカードの利用も多くはない日本とは大きな違いだ。
2つめのシェア自転車については、こちらもスマホで簡単に利用でき、公共の乗り物を降りてから目的地までの少しの距離を歩かずに済み、「最後の1キロの問題を解決した」と言われている。
どちらも中国人の生活を大きく変えた「発明」といっても過言ではないが、なぜ日本では今のところ普及していないのだろうか。記事は、日本人の慎重さを指摘した。モバイル決済に関しては、中国のように偽札が多くないためだけでなく、個人情報の漏洩や使い過ぎによる破産を心配して広まらない一面があると分析した。
シェア自転車も同様で、中国ではマナー違反によるトラブルも多く報じられているほか、どこでも乗り捨てられるのが魅力のシェア自転車は、日本では法律上乗り捨てることはできず、そのうえ道路が狭い日本では実用的ではないと論じた。
これらの「発明」は、非常に便利で中国人の生活を一変させたことは否めない。同時にこうした新しいものを前にした時、日本人は考えられる問題を洗い出し解決策が示されて初めて新しいものを導入するが、中国ではまず始めてみてから、問題点が出ればその都度対処しているという違いも関係しているようだ。
こうしてみると、中国人は新しいものに対する適応能力が非常に高く、一方の日本人は比較的保守的であることがよく分かる。
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