もちろんこの教師も認めているが、記事は「日本語に人を罵る汚い言葉がない」わけではないし、日本人の素質が高く、心が穏やかだからというわけではないと主張した。そして、日本語の語法や体系を学べば、日本の文化や民族の性格、特性を理解することが出来るとした。
続けて、日本語には独特で複雑な敬語の体系があるとし、「もし、自分より目上の人に対して敬語を用いずに話せば、それは既に相手を侮辱していることになるため、あえて罵る言葉を使う必要がないのだ」と説明した。さらに、日本語を学ぶにつれて日本社会には様々な上下関係がはっきりと存在していることを知ることになると指摘、それがいかに複雑かというと「日本人の学生も社会人になる前に職場で用いる相応しい敬語の訓練を受けるほど」だと紹介した。
また記事は、日本人は非常に「恩義」を重視するとし、その恩義を感じるのが自分と直接関係がなくとも「自分の所属する会社組織や家族にまで及んでいて、極めて集団意識が強い」とした。こうした日本人の意識や概念が「敬語を用いる」シチュエーションに表れているのだろうが、中国を含めた海外の人には理解しがたいことだろう。
中国語には確かに人を罵る言葉が豊富に存在するのに対し、日本語は罵倒する言葉の種類が少ないのは事実だろう。これは日本人と中国人の人間関係の距離が違うことや、コミュニケーションの方法が違うということが理由なのかもしれない。たとえば、中国人は情に厚いが、受けた厚意を「感謝の言葉で返さないと失礼になる」という概念はなく、家族など関係性が近い場合はなおさら「細かくお礼を言うのは他人行儀」だと、不自然に感じるとされる。いずれにせよ、言語を学び、人間付き合いをすることで理解できる文化や気質が存在するのは間違いないだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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