大連駅は満州国時代に建てられた駅だが、正面から見ると東京の「上野駅」の正面玄関口にそっくりだ。大連駅の方が上野駅より大きいものの、建築物全体のデザインは両駅ともに非常に酷似している。
記事は、大連駅は上野駅よりも大きいが、確かに似ていると指摘し、その理由は「日露戦争で大きな損傷を受けた大連駅を新たに建造したのが日本人だから」だとし、大連駅は満州鉄道の太田宗太郎氏が上野駅を参考に設計したものだからだと指摘した。さらに、当時の大連駅はアジア最大規模の駅であったとし、当時の上野駅よりもさらに先進的で、より大きく、よりモダンだったと伝えた。
また、大連駅の立地は平坦ではなく、高低差があったことから、太田宗太郎氏はこの高低差を活かし、自動車で駅の2階部分に直接乗り入れることができるように設計したと指摘。現代の空港でも見られる設計だが、2階部分は出発、1階部分は到着と階層を分けることでスムーズな利用を実現したとし、こうした設計が取り入れられたのは「当時の中国では大連駅が初だった」と伝えた。
さらに記事は、大連駅だけではなく、瀋陽駅も日本人によって設計された駅であり、東京駅を設計した辰野金吾氏の教えを受けた太田毅氏と吉田宗太郎氏の設計によるものだと紹介。だからこそ、瀋陽駅はまるで東京駅のような外観であることを伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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