多くの中国人は実は「きれい好き」だ。自分の家は毎日掃除し、非常にきれいな状態を保とうとする。
だが、一歩外に出た途端、その感覚はどこかへ行ってしまうようで、平気でゴミのポイ捨てをしたり、歩きながらタバコを吸い、痰や唾を吐く。こうした公衆道徳に対する考え方は日本人と中国人は正反対と言えるだろう。

 では、日本ではどのようにして公共の場所を清潔に保つという道徳やマナーを共有しているのだろうか。中国メディアの今日頭条は16日、日本の街の環境が非常に清潔であるのは、子どもの頃からの小さい教育の積み重ねであることを紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本の小学校の近くなどでよく見かける「小学生が作成したポスター」の写真を掲載している。ポスターには「ゴミやふんを持ち帰りましょう」、「花は花でも命を大切にしましょう」、「道をよごさないでください」、「広がらないで歩こう!」などマナーを守ることを呼びかける言葉が書かれている。こうした教育は中国人から見て驚きだったようで、「幼い頃からマナーを守るように教育されていることを知れば、日本国民が全体としてマナーを守れるのもうなずけることだ」と主張した。

 続けて、「小学生が描いたポスターであるため絵のレベルはさほど高くはない」としながらも、子どもが描きたいものを描かせつつ、地域社会の美化に貢献させる教育は非常に良い方法だと紹介。他にも、小学生が週末を利用して「緑の募金」活動に参加している様子を紹介し、日本ではマナーも環境保護も「子どもの頃からその重要性を教えている」のだと指摘した。

 結びとして記事は、マナーは生まれつき備わっているわけではなく、「学ばなければならないもの」だと指摘し、日本のように幼い頃から積極的に公衆道徳を教える教育方法は、中国も取り入れるに値することであると主張している。一度身についてしまった習慣を変えることはなかなか難しいことだ。子どもの頃から公衆道徳を教えるのはすばらしいが、中国の街の環境が変化してくるにはもう少し時間がかかりそうだ。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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