日本と中国の間には不幸な歴史が存在することは日中両国の誰もが知ることであり、多くの中国人が歴史問題を理由に日本に対して反感を持っているのもよく知られている。中国はこれまでに英国を始め、日本以外の国の侵略も受けているのだが、なぜ中国人は日本人ばかりを恨み続けるのだろうか。


 中国メディアの今日頭条は4日、古代から現代にかけて、中国を侵略した国は数多く存在すると紹介する一方、それでも中国人が最も恨んでいるのは日本人だけであると主張、その理由は一体何なんだろうと疑問を投げかけている。

 記事は、1800年代末期に中国は西洋列強による侵略に晒され、1900年に起きた義和団の乱に乗じ、英国や米国、フランス、ドイツ、ロシア、イタリア、日本、オスマン帝国が8カ国連合軍として中国を侵略したと指摘。8カ国連合軍は北京を占領し、略奪や殺人、放火などの限りを尽くしたと伝え、北京市内にあった離宮「円明園」は英米仏の略奪によって廃墟になってしまったと強調した。

 それより前にも中国と国境を接するロシアから度々侵略された過去があるとしたほか、統計によれば中国を侵略した国は合計25カ国に登ると紹介。それでも中国人が日本ばかりを恨むのは「侵略の期間が長かったこと」、「残酷で残虐であったこと」、そして、「日本による侵略が数々の侵略のなかで直近であること」が理由だと主張した。

 特に日本による侵略が直近であったことで、生存者が侵略の体験談を語るなど、現代の中国人の心に日本の侵略が深く刻み込まれる環境にあったと強調し、これが「中国を侵略した国は数多く存在」しても、中国人が今なお日本人を恨んでいる理由だと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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