
このねじは、「絶対に緩まない」というキャッチフレーズが印象的な、ハードロック社のナットだ。新幹線も高速鉄道も速度があるため振動は避けられず、すぐにナットが緩んでしまう。もし、緩んで外れたら大事故につながりかねないため、非常に重要な部品であり、いちいち検査していると時間もコストもかかりすぎるため「絶対に緩まないナット」が必要になる。
記事によると、このナットの原理は簡単で模倣も多いというが、興味深いのは模倣者の中から成功者がひとりも出ていないことだ。「緩まないナット」と簡単に言うが、実現するのがいかに難しいことかを強調した。
実際、この社長も思いつくには短時間しかかからなかったが、市場に出るには2年、その後20年も改良を続けてきたという。記事は、このように精緻な製品を作るにはノウハウが必要だと指摘、日本の多くの製造業が中国と違うのはこの「独自の技術」を持っているからだ、と日本と中国の製造業の根本的な違いを指摘した。
日本の製造業は、ここのところ不祥事が続いているが、長年の経験に裏打ちされた高い技術は確かなものである。最近では中国でも「日本の匠の精神はどうしたのか」などと取りざたされているが、世界でも日本のこの企業でしか作れないという絶対に緩まないナットは、世界に誇ることのできる技術だと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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