日本を訪れる中国人観光客の消費がもたらす経済効果は大きいが、一方で思わぬ場所で日本人を悩ましているようだ。中国メディアの今日頭条は9日、「日本各地の空港で中国人が捨てたスーツケースの処理が問題になっている」ことを紹介する記事を掲載した。


 記事は、空港で捨てられるスーツケースの数は「年間に数百個にのぼり、その処理に苦労している」ことを指摘した。これは各地の空港共通の問題であり、たとえば「成田国際空港では年間に約250個のスーツケースを処理している」ことを伝えた。

 これほど多くのスーツケースが空港で捨てられる理由について、「日本で多くの買い物をする観光客は持参したスーツケースに入りきらなると新しいスーツケースを購入するが、空港で荷物を預ける際に重量超過分の手数料がかかることを知って、古いスーツケースを空港で捨てていくのだ」と指摘した。

 このように捨てられるスーツケースの中身は空であり、捨てる側は要らなくなったゴミと認識しているようだ。なぜなら中国では日本のようにゴミの分別処理はほとんどされていないので、要らなくなったものは大小問わずゴミ箱の付近に放置することを悪いことと認識していない人が多い。しかし、日本の空港では捨てられたスーツケースは「落とし物として扱われる」ため、中身に危険物はないか検査された後に1週間にわたって空港で保管され、その後3カ月間は警察で保管されるのだと説明した。

 一部の空港ではスーツケースを有料で引き取る試みを行ったが、ほとんど持ち込まれることはなく、成果は出ていないようだ。東京五輪に向け、観光客はさらに増加することが予想されるが、処理に困るスーツケースが空港に捨てられる事例をいかに減らすかが問題になっている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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