日本を旅行する多くの中国人が驚くこととして「旅館の宿泊料金が安すぎる」ということがあるという。多くの中国人は「これで経営が成り立つのか」と心配するほど、安く感じられるのだという。
中国メディアの快資訊は22日、「なぜ中国人は日本の旅館の宿泊料金を安すぎると思うのか」と論じる記事を掲載した。

 日本の旅館はグレードやサービスによって価格に大きな開きがある。それでも中国人からするとほとんどが「非常に安くてお得に感じる」と主張した。そして、たとえ高級旅館で宿泊費が高かったとしても、中国人がそれをお得と感じる理由を分析し、「豪華な夕食と朝食が含まれているからだ」と指摘した。

 記事はまず、日本と中国では宿泊費の計算の仕方が異なることを紹介した。日本では1泊1人当たりの値段が請求されるが、中国では1泊1部屋当たりの値段が請求される。つまり中国ではダブルベットの部屋に1人で泊まっても、2人で泊まっても金額は同じになる。それなら日本で1人当たりの宿泊費が請求されるほうが中国より割高に感じられるのではないだろうか。

 しかし、「中国の旅館やホテルでは基本的に夕食も朝食も提供されないことが多いので、ホテル内のレストランを利用するにしても、出かけるにしても宿泊費以外のお金を払う必要がある」と主張した。それゆえ日本の旅館で1泊2食付きで2万円程なら、中国のホテルで1部屋に3万円を支払い、そこに食事代が加わることを考えると安いと感じられるようだ。

 さらに、「旅館の夕食は最低8品から10品で、刺身の盛り合わせや高級和牛の鍋など、レストランで食べれば相当高そうな豪華な料理が出てくる」と驚きを見せ、「食事の費用、人件費などをこんなに安い宿泊費で回していけるのか」と旅館の経営が心配になるほどだと伝えた。中国人には「日本の旅館の豪華な2食付き」というサービスがあまり知られていないとし、これはもっとアピールしないと勿体無いと記事は主張している。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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