日本の百貨店や日本料理屋などでは時おり、スタッフが膝をついて接客する光景を目にする。これは客と同じ目線、あるいは客より下の目線とし、より丁寧なサービスを提供するためのものと言えるが、中国ではこのような接客はまず存在しないため、戸惑ってしまう人も多いようだ。


 中国メディアの快資訊はこのほど、中国人にとって「膝をつく」というのは「屈服」を意味する場合があると伝え、それゆえ日本で優しい女性が膝をついてサービスを提供することに驚きを感じてしまうのだと伝えている。

 記事は、日本の女性は客にお茶を提供する時や接客をする時など、膝をついて対応する場合があると伝え、その様は非常に優しげで、そのサービスを受けて気分を害す人などいないと紹介。だが、中国では古くから「膝をつく」ということは屈服を意味するため、他人の前で膝をつくのは「屈辱」の行為とされると指摘した。

 この「膝をつく」という行為は、日本でいうならば「土下座」のような行為らしいが、確かに海外を旅行で訪れた時に「土下座」しながら接客する人を見たら日本人も驚くに違いない。

 続けて、日本では膝をつく行為は「正座」と呼ばれ、伝統的な作法の1つであり、中国のように屈服や屈辱といった意味合いはないと指摘。それゆえ、日本人女性の知的で優雅な佇まいのもとで膝をついたサービスを受けると、中国人としては感激してしまうのだと伝えている。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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