日本では街中にあるエスカレーターで「片側あけ」が暗黙の了解として定着している。東日本では左側に寄り、西日本では右側に寄るという違いはあるものの、片側を空けてエスカレーターに乗るというのは全国的に定着している習慣と言えるだろう。


 中国にももちろんエスカレーターは存在するが、日本のように片側を空ける習慣はあまり定着していない。それゆえ、初めて訪日した中国人は日本の習慣を知らないため面食らったり、周囲の日本人から白い目で見られたりすることもあるようだ。

 中国メディアの快資訊は5日、日本を訪れた中国人旅行客が日本の習慣を知らずにエスカレーターに乗り、「恥ずかしい思いをした」と紹介する記事を掲載した。

 記事は、「近年は国外旅行を楽しむ中国人が増えているが、渡航先の習慣や文化を知らないとトラブルになったり、恥ずかしい思いをしたりする」と指摘し、ある中国人女性の事例を紹介。この女性は日本滞在中、エスカレーターに乗った際に片側に寄らずに「適当に立っていた」ところ、周囲の日本人から「訝しげな目」で見られ、その時にようやく「周囲の日本人は左側に寄って立っていたのに、自分だけ右側に立っていた」ということに気づいたのだという。

 こうした事例に対し、記事は日本で恥ずかしい思いをしたくなければ、やはり渡航前に日本の習慣などを勉強しておいたほうが無難であると伝えている。

 記事が紹介しているエスカレーターの片側あけの習慣だが、日本エレベーター協会によれば「危険や不便をともなう行為」なのだという。エスカレーターに乗っている時に片側を歩いてすり抜けをするのは転倒などにつながる可能性があり危険であるほか、片側あけはケガなどで逆側の移動手すりしか掴めない人にとっては不便であり、やはり危険な習慣なのだという。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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