中国では長きにわたって計画生育政策が行われてきた。「一人っ子政策」と呼ばれた同政策によって、多くの中国人は子どもを1人しか産み育てることができなかったが、その結果として親や祖父母の愛が1人の子どもに集中し、甘やかされて育った子どもは自分1人では何もできないほど自立心に欠ける傾向にあると言われた。


 「一人っ子政策」はすでに撤廃されているが、子どもを甘やかして育てる傾向は今も続いている。たとえば、中国では保護者が子どもの学校への送り迎えを行うのが一般的だが、その際に保護者が子どもの荷物を全部持ってあげる光景は珍しくない。それゆえ中国人が日本を訪れ、日本の子どもたちの行動を見ると「すでに自立している」と感じられるという。

 中国メディアの快資訊は9日、日本が先進国であることは全ての中国人が知っていることだが、「日本を訪れたことのある中国人だけが、日本人の恐ろしさを知っている」と伝え、その恐ろしさを示す存在こそ「自立した子どもたち」であると伝えた。

 記事は、日本では子どもたちがバスなどの公共交通機関を利用している姿を見ることができると紹介。学校への登下校なのか、どこかへ出かけるのかは分からないとしながらも、その子どもたちの周囲には付き添いの保護者の姿は見られないと伝え、もちろん「カバンなどを持ってくれる大人もいない」と指摘。しかし、こうした光景は日本ではごく当たり前のことだと指摘した。

 さらに、日本の小学校では子どもたちが給食の配膳を行い、片付けを行うのも普通のことであり、これらは全て「決まり」に則って行われていると紹介。また、教室や校庭など学校の清掃を子どもたちが行うのも普通のことなのだと指摘した。

 一方、日本の子どもたちが自分たちで自分たちのことを行うことについて「一部の中国人は『日本の子どもにはサポートしてくれる大人がいないのか』と疑問に思うかもしれないが、そうではない」と指摘。これが子どもの自立心を養うための日本の教育なのだと指摘し、幼少でありながらすでに自立している日本の子どもを見ると「日本人という民族の恐ろしさを感じざるを得ない」と伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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