日本と中国の食文化には大きな違いがあり、生ものが広く食される日本に対して中国では生食はほとんど見られない。野菜を生で食べることを嫌い、サラダも口にしたがらないという中国人もいるほどだ。


 しかし、近年は中国でも日本料理が広く食されるようになっていて、刺身や寿司といった形で生食に触れる中国人も増えつつあるのは事実だ。中国メディアの快資訊はこのほど、初めて寿司を食べたという中国人の手記を掲載し、「寿司を通じて、鮮度や新鮮というものが何か初めて知った」と伝えている。

 食材に火を通してしまえば、鮮度の良し悪しによる味の変化を感じられなくなってしまうのは当たり前のことで、しかも、中華料理は濃い味付けのものが多いため、鮮度の良い食材が持つ本来の美味しさを体験したことのない中国人は少なくないだろう。

 この中国人は日本を旅行で訪れ、日本の高級寿司店で寿司を堪能する機会があったようだ。マグロやウニ、フグなどの高級食材を楽しんだことを写真とともに紹介している。寿司を食べたのは今回が初めてで、魚を生で食べたのも今回が初だったようだ。生食の習慣がない中国ではこのような人は決して珍しくはない。

 しかし、寿司を食べることで魚は種類ごとに味や食感が大きく違っていること、そして「鮮度」とは一体どのようなものかを初めて知ったと伝えている。鮮度が良ければ魚は生で食べられること、そして、鮮度が良い魚は非常に美味しいということに衝撃を受けたようだ。近年は中国人もサンマをはじめ、様々な魚を食べるようになったと言われるが、将来的には魚を生で食す習慣も定着するかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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