かつての日本では長距離の移動に夜行列車がよく利用されたが、今では自家用車が普及し、新幹線や飛行機もあるため、夜行列車という選択肢はほとんどなくなった。しかし、最近では豪華な夜行列車が増え、単なる移動としての手段から「旅を楽しむ」という目的へとに変わってきている。
中国メディアの快資訊は16日、日本と中国、インド3か国の夜行列車を比べる記事を掲載した。「日本が1番」で、中国はインドに劣る面さえあるという。

 記事はまず、日本の寝台列車について「まるで小さなホテルかワンルームマンションのよう」だと紹介。写真も掲載しているが、下にはソファーと小さな机が配され、上部がベッドになっていて空間が十分あり、くつろげること間違いなしだ。詳しい説明はないが個室の寝台かもしれない。また、掃除が行き届いていて清潔であり、「家に帰ってきたような」心地よさがあると紹介している。

 では中国はどうだろうか。中国でも寝台列車は減ってきているものの、料金の安さから根強い需要がある。こちらも写真を掲載しているが、シンプルな3段ベッドで、「硬臥」と呼ばれる安いクラスの寝台のようだ。記事は、全体的に清潔で、夜になると寝台車の乗客以外は立ち入れないため安全であると評価。しかし、3段ベッドであるため高さがなく、「真ん中と下のベッドの人は座れない」という致命的な設計上の問題があると紹介している。

 最後はインドだが、記事は意外にも高評価だ。
構造は日本と似ていて下がソファーになっているため、くつろげる空間が十分にあると紹介。ただ豪華ではないという違いがあるとしたが、写真を見るとなかなか快適そうで、料金が高めの寝台であろうと思われる。

 結論として記事は、清潔さでは日本が一番で、次に中国、インドの順で、乗り心地の良さでは、日本が一番で、次はインド、中国の順だとしている。いずれにしても日本が1番のようだ。ただ、記事では紹介されていないが、中国には3段ベッドの「硬臥」のほかに、2段ベッドの「軟臥」というクラスもあり、料金は高めであるものの快適さは「硬臥」の数倍上である。

 とはいえ、最近の日本の寝台列車は高級化の傾向にあり、「カシオペア」などは全室A寝台という豪華さで、このような寝台列車は中国にはない。たまには清潔で乗り心地も良い日本の豪華寝台列車で、ぜいたくな旅を楽しんでみても良いかもしれない。(編集担当:村山健二)(写真はインドの寝台列車。イメージ写真提供:123RF)


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