近年の経済の発展に伴って、多くの中国人が海外旅行を楽しむようになった。日本も人気の渡航先の1つで、日本を訪れた中国人は「日本人の列に並ぶ礼儀正しさに感銘を受けた」と知人や友人に話すため、今では日本を訪れたことのない中国人も「日本人はマナーが良く、礼儀正しい」と認識している。


 中国メディアの快資訊は17日、「日本人はなぜ列に並ぶことができるのか」と問いかけ、「国民性なのか、それとも個人のマナーが良いからなのか」と考察している。

 記事はまず、日本人が飲食店や電車のホーム、トイレなどあらゆる場所で「列を作っている」光景について、「日本を訪れたことのある中国人であれば見たことがあるであろう」と紹介。しかも、特筆すべきは「並んでいる日本人は非常に静か」で、割り込みや口喧嘩をしている人がいないことだと指摘し、「日本人はなぜ辛抱強く列に並べるのか」と疑問を提起した。

 その理由として記事は、子どもへの教育と大きな関係があるとし、日本では幼児の頃から列に並ぶことを教えられるため、その後の人生に大きな影響を与え、同時に「大人が整然と列に並んでいる姿」を見て育つため、世代を超えて定着しているのだと分析した。それゆえ、日本人が列に並ぶことは、ご飯を食べたり、睡眠を取ることと同じほど自然なこととなっていると主張した。

 一方、中国でも1950年から60年代のころは「列に並ぶことは普通に見られた光景」であると紹介。だが、現在は列を無視して割り込む人が非常に多いのが現状だ。マナー向上が呼びかけられているため、列に並ぶことができる人が増えてはいるが、整然と列に並ぶまでには至っていない。今後の進歩に期待したいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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