記事の中国人筆者もくまモンが大好きなようで、「日本から来た、ちょっと間の抜けた熊」が、独特の「ゆるい可愛さと意味不明のばかばかしいイメージで、あっという間に世界へと進出した」ことに、驚きを込めながら敬意を表している。中国でも、くまモンが熊本を宣伝しているゆるキャラであることはよく知られている。熊本地震の際には、日本の災害に対して比較的冷たかったこれまでの中国人の反応と違って、くまモンを応援するメッセージが広く見られたことも、中国におけるくまモン人気をよく示していると言えるだろう。
では、くまモンの「爆発的な人気」にはどんな理由があるのだろうか。記事は、ゆるキャラらしからぬ「ゆるくない戦略」が3つあったと指摘している。1つは「メッセージ性を付けすぎないこと」。08年の北京オリンピックのマスコットと比べるとそれがよく分かるとしている。森林から来たパンダの晶晶(ジンジン)や、オリンピック聖火の歓歓(ホワンホワン)はそれぞれ強いメッセージを発信しているため、使用できる場面が限られるが、くまモンのデザインにはメッセージ性が強くなく中性的で、「間の抜けた可愛いさ」を前面に出すことでいつでもどこでも使用できるキャラクターになっていると分析した。
2つ目は「デザインがシンプル」でグッズが作りやすいこと。
このように、くまモンが世界で人気となっているのには十分な理由があったようだ。記事は、熊本地震の時にも地元の人を勇気づけ、海外からの旅行客もその姿を一目見たいとやって来ている、とその影響力をに感心している。くまモンは国内外の多くの人に癒しを与えていると言えるだろう。今後の活躍にも期待したいものである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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