子どもが小学生のうちは登下校に大人が付き添うケースが一般的であり、さらに学校では昼食が提供されない場合も多いため、親は1日に3回も家と学校を行き来する必要が生じることもある。中国メディアの快資訊は8日、日本の子どもたちが自分の足で登下校していることを紹介し、「家族による送迎が必要ないなんて、信じ難い」とする記事を掲載した。
朝の忙しい時間帯に小学校の全生徒と、その保護者が校門に集まることを想像してみてほしい。校門前の道路は送り迎えに来た保護者で混雑し、この混雑は約1時間ほど続く。こうした風景も中国では既に日常のものとなっているのだが、日本の子どもたちが大きなランドセルを背負って自分の足で登下校していることを中国人が知ると「果たしてそんなことは可能なのか。さらわれる心配はないのか」と心配になってしまうと指摘した。
一方で記事は、「かつて中国でも子どもはどんな悪天候でも自分で登下校していたし、2ー30年前は送迎する保護者は少なかった」と指摘した。しかし、子どもの誘拐が頻発するなど安全上の問題もあって保護者が送迎するようになったと指摘、すべては子どものためなのだと説明した。
そして、日本でも子どもだけで登下校することにリスクがないわけではないが、中国と日本では「教育方針が異なる」と指摘し、「日本の教育は子どもが自ら学ぶことが大切とされ、小学校のうちから自立した精神と生活習慣を培うことに重きが置かれている」と説明した。
中国の子どもたちは保護者に付き添われているだけでなく、鞄など身の回りの荷物を持ってもらい、おやつを食べながら悠々と登下校している。記事が指摘するように、教育方針や社会環境が異なるが、子どもの自立心を養うという点では日本の子どもは鍛錬されていると言えるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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