記事は、この735万人の中国人も愛国者であるはずで、それでも日本旅行を選択するのは、これらの人が理性的であり、自分にとって何かしらの利益があるからだろうと分析。日本旅行を選択する理由の1つとして、欧米と比べると近くて安いことが挙げられると論じた。
また、日本の伝統文化は中国人が親しみを感じる唐の影響を受けたものであることも指摘。日本に行くと非常に親しみを感じるのだという。さらに各テーマパークなどの現代的な観光地も良く整備されていることや、治安が良いこと、日本人は民度が高くて旅行者にも親切なので、気分よく旅行できることも指摘している。
さらに、「外国人に対するビザの緩和」と、「中国人の購買力の向上」も記事は理由として挙げている。記事によると、日本へ旅行に行ける人は中間層以上であり、一定の経済力があるため日本の化粧品や薬などを免税で大量に購入し、関税のかかる中国国内で買うよりもお得感があるのだという。
記事はこのように、中国人にとっての日本旅行のメリットを多く紹介しているが、なぜ日本人が中国に行かないのかについては言及していない。訪中日本人は、ピーク時には毎年400万人以上いたが、15年には250万人を下回るほど減少した。昨年は268万人とやや回復したものの、ピーク時には遠く及ばない。
また、大きく改善された中国人の対日感情に比べ、日本人の対中感情は悪化したままさほど変わっていないと思われ、現状では訪中日本人の増加はあまり望めないだろう。
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