お酒を飲む人が居酒屋などで「とりあえずビール」と注文するのは、日本人独特の習慣と言えるかもしれない。日本人の多くが冷たいビールののど越しを愛し、その一口から得られる清涼感によって1日の疲れを癒し、気分を切り替えていると言えそうだが、中国メディアの今日頭条は15日、中国人が日本の居酒屋に行って「とりあえずビール」と言うことに憧れている、と主張する記事を掲載した。


 記事は中国人観光客が日本でしたいことが変化しており、「日本のグルメを満喫することや、文化を経験することへと移り変わっている」と主張した。中国人を対象にした調査の結果でもそれが裏付けられており、「最近の中国人が興味を寄せる日本のグルメは定番の日本料理だけではなく、ラーメンや唐揚げ、焼き鳥といった庶民的なB級グルメも上位に入っている」と指摘した。

 興味深いのは、中国人にも築地移転は大きな影響を与えており、寿司の人気が2017年は11位だったのが、18年は「築地で寿司を食べたい」という中国人が増加して1位へと跳ね上がっている。このように近年日本を訪れる中国人は、メディアやSNSを通じて「日本で人気のあることや日本の変化に敏感で、本物を体験したいと明確な目的を持っている」ことが伺える。

 記事によれば、中国では日本のドラマや映画を通じ、「日本人が居酒屋で楽しむ庶民的なグルメや、憩いの場としての雰囲気を見て、体験したいと憧れる」人が増えているという。ゆえに実際に居酒屋を訪れて、日本人と同じように「とりあえずビール」と注文する中国人も多いと主張した。

 中国人は冷たいものを飲む習慣がないので、ビールも常温で提供する店が多い。また、中国のビールは諸外国のビールに比べると薄味の傾向にある。濃くて美味しいと定評がある日本のビールを冷え冷えの生で飲むことは、中国人にとっては「日本で体験したい」こととして人気となっているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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