記事は、日本が明治維新後に福沢諭吉が提起した「脱亜入欧」をスローガンに国力を発展させたとし、アジアの隣国に並ぶことなく、民族精神上も国の戦略上も欧米列強を見習ったと紹介。
一方で、日本の「脱亜入欧」は他のアジア人に「対外的な政策や野心は欧米列強とそっくりで、同じアジアの一員と見ることはできない」という認識を抱かせると同時に、欧米人にはなおも「髪が黒く肌の黄色いアジア人」と扱われ続けるというジレンマを抱えることになったと説明。しかし、日本人にとって重要なことは決して欧米人になることではなく、あくまで自国が強く豊かになることだったとし「その相手が欧米でなくとも、地球外の星でもよかったのだ」と伝えた。
そのうえで、近年では逆に典型的な西洋国であるオーストラリアが頻繁に「脱欧入亜」を主張していると指摘。アジアの台頭と欧州の低迷を見たオーストラリア人が、何千里も離れた母国よりも近場のアジアとの関係を緊密にすべきだということに気づいた結果であると説明した。
そして、1993年に当時のキーティング首相が「わが国はもはや大英帝国の一部分ではなく、全面的にアジアに融合しなければならない」と発言したことを紹介。その背景には輸出先の大半を東アジアが占め、欧米はそれぞれ10%程度に過ぎないという強烈な数字の対比があり、同国人に自らの立場を改めて考えざるを得なくしたと伝えている。
記事は最後に、かつて脱亜入欧を目指した日本にしろ、現在「脱欧入亜」に取り組んでいるオーストラリアにしても、決して欧州人やアジア人になりたいわけではなく、政治的、経済的なつながりを強化して自分の実力を高めようという意識の表れであると指摘。その策略は、今も昔も変わらないのだと結んでいる。(編集担当:今関忠馬)
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