中国メディアの鍵聞(ChainNews)は13日、この状況に関して、「カッとなって愛国心を起こすのではなく、その原因を明らかにしよう。これは実のところ、前人が掘った穴に、後から来た人が足をとられたのだ」と述べ、中国人向けの日本情報メディア・東京新青年の記事を紹介した。
記事は、今回の件についてベテランの不動産担当者の意見を紹介。それによると、東日本大震災の発生後、日本で部屋を借りていた多くの外国人が慌てて帰国し、回収できない家賃や修繕費などが大家の負担になった経緯があるという。
記事はまた、「外国人が住んだ部屋はぐちゃぐちゃになることがよくある」と指摘。「たった数日間の日本旅行で、民宿やホテルを“めっちゃくちゃ”にしてしまった旅行客もいる」と例を挙げた。そして、「部屋を退去するとき、多くの借り手は部屋を片付けて元通りにするという習慣がなく、あちこち壊してあったりして、大家に負担をかけた。一部の日本の大家は、そんな中国人の借り手に遭遇したことがあるのだ」と、中国人が部屋を借りづらい状況の背景を説明した。
さらに記事は、「前人」たちのやらかした実例を写真付きで紹介。禁煙の部屋でタバコを吸って、消えない臭いとたくさんの焦げ跡を残したA氏。決められた時間にゴミ捨てをせず、ベランダにゴミをためこんで異臭を発生させ、事件かと思った隣人が警察に通報するという騒ぎを起こしたB氏。
記事は、「このような状況に遭遇して大変な思いをしないように、大家は “コミュニケーションがしやすい”、“国に逃げ帰らない”日本人を優先的に選ぶのだ」と結論づけ、「日本では、このような偏見は短期間で完全には消えないだろう。しかし、他国の文化を尊重し、他国の規則を守り、きちんと行動していれば、日本での生活はそれほど難しくはないはずだ」と結んだ。中国人に限らず、今後、日本に居住する外国人はますます増えると予想される。住居に関するトラブルをどう減らしていくかが大きな課題になりそうだ。(編集担当:伊藤由記)(イメージ写真提供:123RF)
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