中国メディア・人民網は18日、「東京の隣にある埼玉県には、本当に何もないのか」とする記事を掲載した。映画「翔んで埼玉」の話題が中国にも伝わり、中国のネット上でも「埼玉というところは何もないらしい」という印象が少しずつ浸透しているかもしれない。


 記事は、現在日本で人気を博している「翔んで埼玉」が「地域をディスる」コメディ映画作品であり、作品中では埼玉が東京の隣にありながら、東京とは天地ほどの生活レベルの差があるという設定になっていると紹介。また、現実の世界においても、埼玉はしばしば「何もない」、「忘れられやすい」などと揶揄(やゆ)されるとした。

 そのうえで「何もない」と言われてしまいがちな埼玉に存在する、魅力的なスポットの数々を紹介している。まずは、今月16日に飯能市でオープンしたばかりのムーミンバレーパークを挙げた。ムーミン一家や作者のトーベ・ヤンソン氏の世界をテーマにした施設であり、昨年開業した北欧文化体験施設「メッツァ」の一部になっているとした。

 続いては、秩父市にある羊山公園の「芝桜の丘」である。1万7600平方メートルの丘陵地帯に9品種、計40万株あまりの芝桜が植わっており、毎年4月上旬から5月上旬にかけての開花時期には一面ピンクの美しい花の海が広がり、多くの観光客がやってくると伝えている。

 さらに、埼玉を代表する観光地の1つである小江戸・川越についても言及。川越の総鎮守である氷川神社は縁結びのご利益があるとして知られており、毎年7月から9月にかけて「縁結び風鈴」の催事が行われ、2000個以上の色彩豊かな江戸風鈴が飾られるとした。

 また、同じくパワースポットとして秩父市にある三峯神社も紹介。約1900年前に日本武尊が建造したとされる由緒正しき神社であり、三ツ鳥居や狛犬の代わりにオオカミが鎮座しているなどの特徴で知られていると伝えた。

 記事はこのほか、東武動物公園、鉄道博物館、長瀞渓谷、大宮盆栽村、熊谷桜堤などのスポットを紹介している。
(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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