歴史問題や領土をめぐる対立を理由に、日本や日本人に対して悪感情を抱く中国人は少なくない。個人的には悪感情を抱いていない中国人でも、周囲の雰囲気には少なからぬ影響を受けているようで、中国では公然と日本を称賛したり、肯定したりすると周囲から激しく罵倒される危険性が伴う。


 だが、そんな中国でも少数ではあるが、多くの人に愛されている日本人が存在する。中国メディアの快資訊は1日、元卓球選手の福原愛さんが中国人に愛されているのかを考察する記事を掲載した。

 記事は、中国では日本との間で過去に起きた出来事だけでなく、幼少のころから受けて来た「教育」ゆえに、日本や日本人に対して多くの人が悪感情を心のどこかに抱いていると紹介。だが、元卓球選手である福原愛さんだけは「別」であり、多くの中国人に愛されている日本人だと主張し、その理由について考察した。

 記事は、「福原さんは幼い頃から卓球を学び、中国の卓球と非常に深い関係がある」ことが大きな要因となっていると分析。卓球は中国で「国技」であるかのように人気のあるスポーツであり、卓球の上達のために中国で暮らし、中国語も上手に話せるなど、中国と大きな縁があることが福原さんが愛される理由だと論じた。


 続けて、「単純にかわいいからだ」と主張。それゆえ、中華圏では「小愛(愛ちゃん)」、「磁娃娃」(磁器の人形)と呼ばれるほど親しまれていると伝えた。他にも、福原さんが中国卓球界からの尊敬を得ていること、2016年9月に台湾の卓球選手である江宏傑さんと結婚したこと、そして、中国人に対して友好的であることが大きいと強調している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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