中国メディア・重慶日報は17日、卓球ジャパンオープンの混合ダブルスで優勝した中国選手のインタビューに登場した通訳の能力が、中国のネット上で物議を醸したことを報じた。

 記事は、同大会で中国が全種目の金メダルを独占する成績を収めたと紹介するとともに、混合ダブルスで優勝した許キン(日+斤)/朱雨玲組の試合後インタビューで「おもしろい一幕があった」と伝えた。


 そのうえで、インタビューの通訳を担当した日本人が、インタビュアーの質問を「あなたがたにとって、初めてのペアで、混合ダブルスのために、ええと・・・前に・・ああ・・・とても楽しみにしていると・・次の大会では・・・どうですか」とぎこちない中国語で、時折英語や日本語、さらには「誰も聞き取れないであろう謎の言語」を交えながら必死に通訳したとしている。

 そして、なんともよくわからない内容になってしまった質問を聞いた両選手が、呆然とした表情を浮かべて一瞬互いに顔を見合わせ、さらに朱がこみあげてくる笑いをなんとか堪えようとしている様子が画面を通じて見受けられたと紹介した。

 しかし、そこは百戦錬磨のトップ選手。インタビューには慣れっこだ。朱が「初めてコンビを組んだが、次はもっとうまくできるようにしたい」と語れば、許も「今回優勝できたのは運もある。来年の東京五輪でも今のように運を味方につけられれば」とし、ちゃんと質問の意図を汲んだ答えを返した。

 記事は、このインタビューでの通訳ぶりが、中国のネット上では「魂の通訳」と冗談半分に呼ばれていると紹介。先日の世界卓球では才色兼備の通訳が流ちょうな英語と中国語を駆使し、専門的な質問までしっかりと訳していたことで注目を浴びたとしたうえで、ネットユーザーからは「まるで英語試験のリスニング問題に挑戦しているような心持ちだった」「現地で中国語ができる卓球に詳しい人を手配するのがそんなに難しかったのか」との声が出たことを伝えた。

 インタビューの動画を見ると、確かに通訳の中国語は非常にぎこちなく、2選手がかなり困惑した表情を浮かべていたのが見て取れる。どのように通訳が手配されたのかは分からないが、「もう少し話せる人はいなかったのか」という印象を抱かざるを得ないインタビューだった。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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