記事は、今月撮影がクランクアップした映画「新解釈・三國志」について触れ、監督自ら「今まで誰も考えた事のない三国志の新たな解釈で撮影した」と述べ、「劉備玄徳は絶えず愚痴をこぼすなど少しも将軍らしくない、笑いに特化したエンターテイメント作品」と仕上がっていると紹介。そして、日本ではこれまで三国志が小説、漫画、映画、ゲームと様々なジャンルで題材とされてきたと指摘し、「日本人は三国文化にどこまで夢中なんだ」と驚きを表わした。
近年で言えば、中国人監督である呉宇森(ジョン・ウー)によって三国志演義の「赤壁の戦い」が描かれた映画「レッドクリフ」は「日本の映画史上で最も成功を収めた中国映画となった」と紹介し、日本で大きな成功を収めた中国映画はやはり三国志がテーマであったことを強調した。
続けて、日本で三国志が愛される背景として、奈良時代には既に日本人は三国志に触れていたが、戦後「日本人の2人の作家の作品が大きな影響を与え、日本で三国志ファンを増やした」と指摘。それは、作家・吉川栄治氏の小説「三国志」によって、「三国志演義の登場人物が日本人向けに魅力を持った人物として描かれたこと」こと、また丸山光輝氏による「漫画三国志はストーリーがシンプルなゆえに入門書として多くの日本人に三国文化を広げた」と説明。
こうして日本で三国志が広まると、一定のファンを獲得し、その後は日本のアニメ、漫画、ゲーム、小説といった二次元の文化と融合し、幅広い層のファンを集めるに至ったと独自の分析を展開したした。こうしてみると、中国人も驚くほど三国志は日本人に愛される中国文化の1つとなっていることがわかるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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