日本はほこりもごみも少なく、きれいな国として知られている。中国人旅行者からは、「白い靴で1週間旅行しても、靴はきれいなまま」と言われているそうだ。
中国メディアの今日頭条は24日、「日本の清潔さは恐怖を感じるほどだ」と紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本の住宅地や公園などの写真を掲載し、日本がいかに清潔な国であるかを紹介。水は透き通るほど澄んでおり、緑は青々としていて空気もきれいなことが分かる。公園にはごみが落ちているようなことはなく、地面に落ちているのは落ち葉くらいだ。

 では、なぜ日本はこんなにも「恐ろしいほどきれい」なのだろうか。記事は、天候や地理的要因があると主張。温暖湿潤気候の日本は、雨が多くほこりを洗い流してくれ、中国でたびたび「地下神殿のよう」と感心される首都圏外郭放水路のような施設で雨水の調整も行われている。

 また、公衆衛生に対する日本人の意識も高いと指摘している。子どものころから公共道徳を教えられているため、公共の場所をきれいにしようという意識が働くとしている。例えば、学校では家庭科の授業があって調理や縫物を学ぶほか、校内の掃除も子どもたち自らがしている。こうした教育により、それぞれが「労働とそれによる成果」を学ばせて、公共道徳の意識を学んでいるようだと伝えた。

 中国でも大都市を中心に街をきれいにしようという意識が高まってきているが、多くの中国人が日本などの海外を訪れるようになり、清潔な様子を目の当たりにしたことにも関連があるだろう。
記事にも「日本では本当に靴が汚れなかった」など、日本で清潔さを実感したという人のコメントが多く寄せられ、「恐ろしくなるほど」きれいな日本が中国人に影響を与えていることが見て取れる。しかし、中国では意識の向上のみならず、排水などのインフラ整備にはまだ時間がかかるようで、「小雨が降ると道路は川になり、大雨が降ると海になる」と、中国の現状を憂う人もいた。この面で、中国はさらに日本から学ぶ必要がありそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


【関連記事】
中国と韓国の経済格差はどれだけ?「何年後に韓国に追いつけるか」=中国メディア
U-20W杯で日本がフェアプレー賞、韓国メディア「日本に与えるべきでない」=中国報道
東南アジアの人びとが「中韓のように日本を恨まない」理由=中国メディア
日本人は多発する地震に対して「どう向き合っているのか」=中国メディア
わが子を日本の幼稚園に通わせて驚き「馴染めないと思っていたら・・・」=中国
編集部おすすめ