中国では工事現場や建築現場での事故が後を絶たず、先日も青島市内の地下鉄建設現場で陥落事故が発生している。一方、日本の建築現場は中国と比べるとずっと「安全」なようだ。
中国メディアの快資訊は9日、「なぜ日本の建築現場では事故が少ないのか」と題して、日本ではどのように安全を確保しているか紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、日本の建築現場は「作業員の質も、環境も良好」だと紹介。日本では一定の教育を受けている人が作業に当たっていることが多く、「大抵は一定以上の学歴を持っている」と伝えている。農村からの出稼ぎ者が多く、義務教育すら受けていない人も少なくない中国の現場とは大きく異なっていると言えるだろう。日本では企業側も教育を重視しており、新人に技術面や安全面などの教育を施していると紹介。保険にも入るので安心で、会社は一部負担してくれるとも伝えている。

 さらに、毎日の作業も安全管理が細かく徹底していると紹介。日本では、事故が起きないための予防策を重視していることを高く評価している。毎朝朝礼があり、その日の作業を確認し、危険な作業に関しては作業員全員で情報を共有し、重要な点は掲示板にも張り出しておくと紹介。また、事務所内はきれいに整頓しておき、何がどこにあるか一目瞭然になっている。日本の作業現場では「安全第一」は口先だけではないと言えるだろう。

 筆者はさらに、安全管理だけでなく、「作業員の働きやすさ」でも日本は進んでいると感心している。
中国では出稼ぎ労働者が多いためか、現場に簡素なプレハブ宿舎を建ててそこで寝起きするようになっている。決して生活環境が良いとは言えないだろう。日本の場合は自宅から通うのが普通で、弁当を準備して交通機関で通勤することを意外そうに伝えた。また、ロッカーのある更衣室が準備されているので着替えることができ、工具などの荷物も入れられて毎日持ち帰らずに済む、と作業員に優しい環境であることに感心している。

 現場での作業は危険と隣り合わせではあるが、日本では安全のためにさまざまな工夫がされているようだ。中国では偉い人のヘルメットと一般作業員のヘルメットとでは強度が違うことを暴露した動画もあり、作業員の安全確保という点では、中国は日本から学べることが多そうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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