記事は「日本に行ったことがある人であれば、こんな奇妙な現象に気づいただろう」とし、住宅街の中に小さな墓地があり、そこにいくつもの墓碑が建てられている風景を、東京の都市部などでもよく見かけると紹介。中国ではお墓の近くに住むことが忌み嫌われるのに対し、どうして日本では住宅地の周りに墓地があるのだろうかと疑問を提起した。
そのうえでまず、歴史的な理由として、江戸時代にキリスト教の普及を防ぐために各地の寺で檀家制度が導入されるようになり、村人が亡くなった場合は寺に埋葬することが義務付けられたことを紹介した。そして、1920年代の関東大震災による都市再建計画で多くの寺が移転する一方で墓はその場に残され、そのまま現在に続いているのだと伝えている。
また、日本は中国とは異なり、土地は個人の私有物であり、墓地は私有財産にあたることから、行政に干渉する権利がないとも説明。都市部の人口増加に伴い、墓地の周囲には少しの無駄もないようにびっしりと住宅が建てられていったことで、今の「住宅地にお墓が囲まれている」景観が形作られていったとした。
さらに、仏教に基づく日本人の死生観では、人が死後に成仏して転生すると考えられており、しっかり供養していれば魂が墓にとどまることはないため、住宅のそばに墓があっても中国人ほど忌み嫌わないと紹介。むしろ周囲に背の高い建物がないために日当たりがいいといった理由から墓の近くの住宅が好まれるケースもあると説明している。(編集担当:今関忠馬)
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