中国メディア・東方網は7日、「中国の工業が強くなりたいのなら、何でも作れてしまうほどの工業体系を持つこの日本企業との競争は避けて通れない」とし、日立製作所について紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本の超大型企業の1つである日立は、非常に早い時期から充実した工業体系を構築し、原子力発電所、鉄道、軍事工業から、家電、医療、物流、金融に至るまで「作れないものはない」と言えるほどの幅広い分野を手掛けていると紹介した。


 そのうえで、日立は世界で唯一鉄道分野において、電力設備、チケット発行システム、情報管理システムから車体まで、すべてを製造できる企業あると紹介。1960年代には羽田空港と都心を結ぶ東京モノレールの建設や運営に参加したほか、東海道新幹線の車両開発にも携わったとした。

 さらに、1970年には世界最大の国際建機メーカーとなる日立建機が設立され、81年に当時としては世界最大の油圧ショベルカーを米ヒューストンで発表して非常に大きな注目を集めたとしたほか、82年には日本初の本格的なスーパーコンピューターの開発に成功したと伝えている。

 そして、90年代に入ると、より人びとの生活に大きな影響を与えるさまざまな製品を生み出したと紹介。情報を伝達する光ファイバー設備、ファクシミリ、デジタル製品から、心臓CT撮影技術など革新的な医療技術に至るまで、日立は社会に対して深遠な影響を与え続けてきたのだとした。

 記事は、今世紀に入ってからは日立も中国の製造業の追い上げなどによってテレビや白物家電といった一部の分野で苦境に立たされているとする一方で、それでも、なお多くの分野で強みを持つ日立について、「中国の工業が日本を超えようと思うのならば、まず日立を超えなければいけない」と言う人もいると紹介した。

 日立と言えば、「この木なんの木」のメロディーに乗って日立グループ各社を紹介するCMを想起する人も少なくないだろう。このCM動画を見れば、日立がまさに「何でも作れてしまう」ほどの手広さを持つメーカーであることを一層感じるはずだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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