中国人旅行客に人気の日本の観光スポットは数多くあるが、なかにはメジャーではないスポットに興味を持つ人もいるようだ。中国メディアの今日頭条は13日、沖縄を旅行した中国人が日本の「道の駅」で常識が覆されたと感心する記事を掲載した。


 記事の中国人筆者は、先日沖縄を旅行で訪れたそうだが、沖縄のメジャーな観光地は特に感銘を与えるものとはならなかったようだ。むしろ、「最も記憶に残っているのは道の駅」だと伝え、道の駅「いとまん」について紹介した。この道の駅は沖縄県最大かつ国内最南端という特徴を持つだけでなく、口コミランキングで第2位になったこともある。筆者は、一見何の変哲もない道の駅に全国2位に選ばれるようなどんな仕掛けがあるのか不思議に思ったそうだが、一回りしてみて納得したと紹介している。

 ここは、新鮮野菜市場の「うまんちゅ市場」をはじめとして、精肉・惣菜の店、海鮮の店、そして土産物を販売する4つの施設からなっている。特に筆者の目を引いたのは「沖縄の海にしかない海産物」で、沖縄の海にあるものなら何でもあり、新鮮なうえに価格も手ごろな「沖縄価格」だと紹介した。

 掲載している写真では、寿司の盛り合わせや新鮮なエビ、刺身などが並んでいる。日本人のみならず、生ものが食べられるならば中国人も大喜びすることだろう。筆者は、動物園や遊園地、ショッピングモールなどのある道の駅を差し置いて、ここが全国2位に選ばれたことがあるということは「それだけの理由があるはず」と、中国人観光客には是非一度来てみてほしいと紹介している。

 ちなみに、全国1位には山口県下関市の「北浦街道ほうほく」が選ばれたこともある。そこも「華々しくはない」が日本人に人気だとも付け加え、日本人の感覚が中国人とは違うことを指摘している。中国では、とにかく大きくて「華々しい」ものが好まれる傾向があるのだろうが、日本人が求めるのは道の駅「いとまん」に見られるような、そこでしかできない体験なのかもしれない。
外国人観光客には、日本ならではの「道の駅」を体験し、日本人特有の感覚を感じてほしいものである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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