中国メディアの今日頭条はこのほど、「京都には唐の時代の文化が残っている」と伝えつつ、「唐時代の文化を見学したければ、日本へ行くと良い」と論じる記事を掲載した。
記事はまず、京都には中国の唐時代の文化を思わせる建物が数多く残っていると紹介しつつ、「他国に古の中国文化が数多く残されているのは世界的に見ても非常に珍しいこと」であると紹介。中国人からすれば、古代中国の建築、芸術、絵画などの文化が「自国ではすでに失われているのに、日本人によって受け継がれているのを見るのは複雑な気持ちになる」と主張した。
続けて、日本に古代中国の文化が見られる理由として、日本は「遣唐使」を何度も中国に派遣し、「唐」の文化を自国へ持ち帰り、日本の文化と融合させた形で受け継いできたためであると指摘。中国国内でも唐時代の文化や建築物はすでに失われているため、「唐時代の文化を見学したければ、京都へ行くと良い」と言われていることを伝えた。
悠久の歴史を持つ中国には非常に貴重な建築物が数多く存在しているが、現代の中国では歴史を物語る建築物を後代まで残すよりも、経済発展が優先される傾向が強い。それゆえ、歴史ある建物であっても、不動産建設のために取り壊されてしまうケースは多い。開発して暮しやすい街を作ることも大切だが、歴史的に価値のある文化や建物を後代まで残していってほしいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
【関連記事】
半導体材料だけじゃない! スマホに必須の「あれ」も日本の独壇場だった=中国
ベトナム・ハノイの汚染川、日本の専門家のおかげで「きれいに」=中国メディア
電車の車内に貴重品を置き忘れた! だが「十中八九、戻ってくるのが日本」=中国
現代中国語には「日本語由来の単語が大量に存在する」って本当なの? =中国メディア
新幹線と中国高速鉄道、どちらが「より先進的で優れているのか」=中国