中国人にとって、大阪は日本なのに日本ではないような、不思議な場所に感じられるという。おおらかで賑やかな雰囲気が、どことなく中国と似ているのかもしれない。
中国メディアの今日頭条は16日、「東京と大阪は全然違う」と題する記事を掲載した。

 記事の中国人筆者は最近、大阪を訪問する機会があったそうだが、「以前行ったことのある東京とは全然違う」と感じたという。筆者も多くの中国人と同様大阪を気に入ったようで、自身の感じた東京との違いを伝えている。東京の人は、「中国人の想像する典型的な日本人」で、過剰なほど礼儀正しく、人との距離感があって、わざとらしい感じもしたそうだが、それに対して大阪は、「まるで偽物の日本にいるかのようだった」という。そのためか、東京に行った時は緊張感があったが、大阪では「自分ではっきり分かるほどリラックスできた」と振り返っている。

 東京と大阪ではタクシーの運転手も違うと記事は紹介。東京で乗ったタクシーは、運転手がとても礼儀正しかったが、「どちらに行かれますか」、「お気を付けて」の二言だけだったという。しかし、大阪の運転手はおしゃべり好きで日本語のできる同乗者とずっとおしゃべりしていたそうだ。

 記事は、大阪は東京に比べて人口でも経済発展でもかなり格差があるが、旅行に行くには近くに京都や奈良もあり、中国からの直行便もあり、交通費も遊ぶ場所も時間のロスの少なさにしても中国人が日本旅行で真っ先に来るのにうってつけの場所だと紹介。今後観光地としてより発展する可能性を秘めていると称賛した。

 この記事に対して、「大阪が好きというのは分かる」というコメントが多く寄せられた。日本が嫌いという人でも「大阪は別」という人もいるらしい。
1年半大阪に住んでいたという中国人ネットユーザーは、大阪が大好きで「ここは日本という感じがしない」と絶賛している。日本にも場所によって地域性があるが、大阪は中国人にとって特別魅力ある場所のようだ。この先も大阪を訪れる中国人が増え続けていくに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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