記事は、日本で生活したことのある中国人なら「日本社会における印鑑の重要さを理解しており、絶えず携帯すべき非常に重要なものであることを知っているだろう」と主張。中国では自分の印鑑を持っている人は少なく、一般的に本人直筆のサインか拇印がその役割を果たす。中国人は印鑑について「容易に偽造でき、信頼性に欠けるもの」と考えていると紹介し、「日本ではなぜ現在も小さな印鑑1つで重要な契約を有効にしているのか」という疑問がわくと指摘した。
続けて、中国人が日本で生活する際には「印鑑は最初に外国人登録をする時から必要となる」とし、書類に署名と捺印することで内容の真実性が実証されると説明。ゆえに、銀行口座を開設する際や携帯電話の契約といった生活に欠かせない手続きには「すべて印鑑が必要となる」と、その重要性を強調した。
さらに、日本では実印登録を行うことで法的に真実性を証明することができ、金銭や不動産などの取引の際にも実印の押印と署名によって有効とされるので、「印鑑は日本で生活する外国人にとっても非常に大切なものとなる」と主張した。
記事は、かつては中国でも印鑑が使用されていたのは事実としつつも、現在使用されていないのは「偽造を防ぐ」目的があると指摘。中国人にとっては、署名や拇印こそ本人であることを証明するための唯一無二のものとして効力を持つと認識しているため、「日本では結婚や不動産登記といった、人生の節目となる重要な契約が偽造可能な印鑑によって有効になる」ことは少なからぬ驚きであると強調した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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