記事は、今回の台風が襲来する前に多くの日本人が物資を準備したうえで外出を控えていたとする一方で、帰る家のないホームレスたちは自然災害の前に自主避難所に身を寄せる他なかったと伝えた。
そのうえで、2人のホームレスが東京都台東区の避難所を訪れたところ、係員に入場を拒否されたと紹介。そのうち1人は避難所の入口で風雨をしのぐことすら許されずに追い出されたとした。そして、追い出された理由について「ホームレスに住所がなく、規定に基づき入場を認めなかった」と説明している。
記事は今回の件について、日本人はホームレスを非常に蔑視しており、社会に貢献していないのだから、避難場所を与える謂れはないと認識していると解説。ネット上では一部ユーザーから「地域の避難所は、税金をちゃんと納めている地域住民を優先するのが当然」と賛同する意見すら見られたと伝えた。
そして、「このような天災を前に、納税しているか否かで区分けることが、日本人の冷淡な生活を如実に表している」とし、普段は自分のことをしっかりとやり、他人のことを気にしないという性質がポジティブに受け入れられるが、災害を前にしても同じ態度を持って「社会に貢献していない人は社会リソースを得る資格はない」などと考えるのは、あまりにも冷淡すぎると評している。
この件について、「門前払い」をした区側にも言い分はあるようだが、災害時にホームレスを含めた社会的弱者をどうケアするかというのは、日本において確かに大きな課題の1つと言えるだろう。行政が受け入れを認めたとしても、地域住民の理解が得られるかどうかはまた別の話だ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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