2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、東京都をはじめ、地方都市や観光地などでもバリアフリー化が推進されている日本は、障がいを持った人にも優しい社会になってきていると言えるようだ。中国メディアの今日頭条は9日、日本がいかに障がいを持つ人に優しい社会かを紹介する記事を掲載した。


 記事はまず、日本では「障がいを持つ人はほとんど問題なく生活を送れる」と紹介。「障がいを持つ人の尊厳を見ればその国の文明の度合いが分かる」とし、この分野で日本がいかに進んだ国であるかを紹介している。

 記事は、公共の場所でも交通面でもどこにいても障がいを持つ人のための親切な設計が見られると紹介。例えば、高齢者や障がいを持つ人も乗りやすいよう、乗降時にバスの片側が低くなるよう工夫されたノンステップバスがあるが、これを初めて見た中国人は故障したと勘違いするという。

 さらに、日本のエレベーターにも工夫が見られると紹介。ドアが2つある2方向型エレベーターは日本では一般的になっているが、これは車いす利用者が方向転換せずに乗り降りできるように考案されたもので親切な設計だと伝えた。また、2方向型エレベーターではない場合には鏡を配置し、車いすに乗った人が後ろを確認しながら乗り降りできるようにしていることや、押しやすいよう低い場所にボタンが設置していると伝えた。

 ほかにも、視覚障がいを持つ人が区別できるよう、牛乳パック口に切り欠きを付けていると紹介。これは牛乳を他の飲み物と区別できるように付けられているものだ。記事はほかにも、視覚障がいを持つ人のために、酒の缶のふた上面に点字を刻印して酒以外の飲み物と区別できるようにしたり、駅の乗車券販売機に点字を設置する工夫もしていると称賛。政府は障がいを持つ人補助犬の育成・普及に積極的で、日本は補助犬に対する理解も深く、「障がいを持つ人に優しい社会だ」と称賛している。

 日本でも、こうした取り組みが広まったのは比較的最近のことだが、中国と比べるとかなり進んでいると言えるだろう。
中国では人口の多い大都市でも障がいを持つ人を見かけることは物乞いを除けばかなり少ない。これは、障がいを持つ人が一人で自由に出歩ける社会からはまだ遠いからなのだろう。この点において、日本は中国の良い手本になっているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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