結婚離れが進んでいるのは中国も同じだ。中国には独身者が2億4000万人もいると言われるが、今年も大いに盛り上がった11月11日の独身の日セールは、もともとは独身者が自分のために買い物をする日として始まったセールだ。中国メディアの今日頭条は15日、日本は結婚しない人が増える悪循環に陥り、経済がダメージを受けていると紹介する記事を掲載した。
日本で結婚しない人が増えている理由について記事は、「日本では結婚すると女性は専業主婦になる人もいて、男性の経済的な面でのストレスが大きくなる」ことを挙げた。女性の方も、結婚して子どもが生まれると働けなくなって経済面で夫に頼らざるを得ないため、生活のレベルの低下を心配していると分析しているが、最近では結婚後も仕事を続ける女性が増えていることはあまり中国には伝わっていないようだ。
そのうえで記事は、日本では独り者が多くなってきているので、「おひとりさまに優しい」世界になっていると紹介。ひとりラーメン、ひとりカラオケ、ひとり焼肉など、1人の生活がますます居心地よくなっていると伝えた。また、中国と違って親に結婚をせかされることがないとも指摘している。日本ではむしろ、せかしているのは親ではなく国だという。高齢化や人口の減少に危機感を抱く国が様々な政策を打ち出していると伝えた。
それで記事は、「日本は悪循環に陥っている」と分析。結婚しない人が増えて出生率が下がって高齢化が進み経済が悪化し、景気が悪いので若者の仕事や生活のストレスが大きくなり、結婚しない人がさらに増えるのだと論じた。
日本の少子高齢化は確かに大きな問題で、政府も様々な対策を講じているが、中国も最近では結婚しない人が増えていて、日本以上の速度で高齢化が進むといわれている。日本のことを心配する前に、中国は自分の国の問題を心配した方が良いのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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