中国人観光客が日本で立ち寄るスポットとしては百貨店や免税店は外せないが、日本人の生活に欠かせない場所が意外にも中国人の心を虜にしているようだ。中国メディアの今日頭条は22日、「便利すぎる日本のコンビニを体験したら、中国のコンビニが便利だとは少しも感じられなくなった」と吐露する記事を掲載した。


 記事の中国人筆者は、中国人観光客にとって日本のコンビニは免税店と同じように魅力があり、「コンビニを見かけるたびに立ち寄りたい気持ちに襲われる」と指摘。日本を訪れたことのある中国人にとってコンビニは馴染み深い存在となっており、さまざまなものを求めて何度も足を運ぶことになると主張した。

 コンビニは日本人の生活に密着した商品を販売し、サービスを提供しているが、中国人にとってはどのような点が魅力的なのだろうか。記事は、「日本のコンビニは中国のコンビニとは異なり、弁当や総菜は新鮮で美味しく、品揃えも豊富であるゆえ、自分の食べたい量に合わせた食事をコンビニで済ませることができる」と説明。また日本のコンビニは「店内が明るく清潔で、居心地が良い」としたほか、品物の配置や陳列が分かりやすいので、初めて訪れる店舗であっても落ち着いて買い物ができるのも良いと伝えた。

 他にも、ATMが中国のデビットカードである「銀聯カード」に対応していて、現金が引き出せるのは中国人観光客にとっては便利なサービスだと強調。また、コーヒーが飲みたくなれば手軽に熱々の美味しいコーヒーを飲むことができ、お酒が飲みたくなったらビールでもウィスキーでも何でも販売されているため、気軽に買えると紹介したほか、コンビニによっては薬から化粧品まで売られているほか、宅配便も依頼できると伝え、「これだけ充実したコンビニを体験すると、「中国の便利店(コンビニ)はまったく便利ではないように思えてしまう」と論じた。

 記事には中国人ネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられている。「中国には便利なネットショップがあるから、日本のようなコンビニは必要とされていない」、「中国では公共料金の支払いから各種買い物まで、スマホ1つで可能だ」という声も寄せられたが、「日本に行ったらコンビニ弁当を食べるべき。美味しいものが多い」、「確かに日本ではコンビニがどこにでもあって便利だ。しかも売られているものの質は非常に高い」というコメントが多くの支持を得ていた。中国人観光客にとっては日本滞在中の便利なスポットとして定着し、その心をしっかり掴んでいるようだ。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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