中国の国内移動手段として今でも良く使われるのが寝台列車だ。日本でも、旅行の体験として寝台列車に乗ってみる中国人観光客も少なくない。
「しょせんは寝台列車」と思って乗ってみるとその予想は裏切られることになる。日本の寝台列車に乗ってみると「中国とはまったく違う乗り物!」と感じてしまうようだ。中国メディア梨花望世界が、どのような点が違っているのかを説明している。

 まずは寝台の作り。日本の寝台列車は広々としており、座席、寝台どちらも完璧に整備されている。中国の座席は狭く、寝台部分もとても狭い。仰向けで寝るには狭く、横向きに寝てやっとちょうどいいくらいの狭さだ。しかも、日本の寝台列車の一人当たりの料金は、中国の寝台列車と比較してもさほど変わらず安い設定になっている。また、日本の寝台車にはカーテンが完備されており、プライバシーもある程度確保されている。

 さらに、注目すべきは寝台列車のレストラン車両。「料金がとてもリーズナブルだ」と驚いている。というのも、中国では列車内のレストランは一般的にかなり高くなる。
比べて、日本の寝台列車は一般のレストランと比べてもそれほど高くはなく、質の高い料理を楽しめる。

 加えて記事では、乗客のマナーの良さについても述べている。中国と異なり日本人は公共の場所で人に迷惑をかけないよう心がけており、車内はとても静か。夜間はいびきや歯ぎしり音だけが聞こえ、人の話し声はとても少ない。もちろん大騒ぎする人もいない。

 記事のコメントでも「だから自分は日本の旅行では飛行機に乗らない」と述べているものもあった。

 旅行中は移動時間も惜しいもの。とはいえ、移動時間さえもちょっとした旅情を感じさせる観光体験になるとしたら、「体験してみる価値はある」と感じる中国人観光客も多くなるだろう。(編集担当:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)


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