世界最大の自動車市場である中国。2018年から市場は低迷しており、販売不振が続いているが、日系車だけは販売台数を伸ばしている。
中国メディアの今日頭条は11月29日、日系車が中国の自動車市場で好調な理由について分析する記事を掲載した。日本のある技術が大きく関係しているとしている。

 記事は、18年6月から続く中国自動車市場の不振のなかで、トヨタとホンダは販売台数を伸ばしていると紹介。その大きな理由として「ハイブリッド技術」が関係していると論じた。日本はハイブリッドの分野でリードしており、この点、中国政府が推進している新エネルギー車に注目するユーザーにとって魅力的だという。

 中国自動車工業協会よると、19年1月から10月までの日系車の販売台数は前年同期比4.3%増となっており、米国や欧州、韓国、そして中国ブランドを超えたという。そのシェアはドイツ系に迫る勢いで、中国最大の自動車ブランドになりつつあるとしている。なかでも、日系のハイブリッド車の今年の販売台数は約30%増加して22万台に達し、中国のハイブリッド車市場で圧倒的なシェアを占めていると伝えた。

 中国でハイブリッド車が人気となっている理由として記事は、電気自動車がまだ成熟していない中で、ユーザーはバッテリーに不安を抱えていると分析。この点技術が成熟しているハイブリッドは心配がなく、しかも燃費が良いので人気が高いと指摘した。

 中国経済は全体的に以前ほどの成長がなくなり、自動車市場はその影響を大きく受けているが、その中での日系車はよく健闘していると言えるだろう。中国の消費者の中でも、収入が比較的安定していてメンツも重んじる中産階級が日系車を購入するケースが多いのではないだろうか。
中国の中間層はますます増加しており、日系車もさらに販売を伸ばしていく違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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