中国では旧正月で新年を祝う習慣があり、年末年始の連休も旧正月の時期に設定されている。2020年の旧正月の連休は1月24日から30日までの7連休となっていて、春節期間中に日本旅行を計画している中国人も大勢いることだろう。


 中国メディアの今日頭条は22日、日本旅行のお勧めスポットを紹介する記事を掲載し、東京を訪れるならば新宿にある東京都庁を訪れるべきであり、「都庁内の食堂は体験するに値する」と伝えた。

 記事はまず、東京都庁は都民のみならず外国人であっても入場することができることを驚きとともに伝え、最上階には展望台があって観光スポットとして親しまれていると紹介。また、都庁内にある食堂は一般にも開放されていて、「身分証や入館証をチェックする警備員はいない」ことも大きな驚きだと伝えた。

 続けて、都庁の食堂で提供されているメニューを写真と共に紹介し、カレー1皿が400-600円(約25-38元)で提供されていると伝えつつ、新卒の公務員の給料が概ね1万5000元(約23万5000円)であることからすると、その価格は「非常に安く、旅行客にとってもお得に食事をとれる場所」と強調した。

 他にも記事は、食券を購入してセルフサービスで食事が提供されていることや、水やお茶、卓上の調味料は無料で提供されていると伝え、東京都庁の食堂で食事を体験することで日本の食事を味わうだけでなく、日本の公務員を間近で見ることができ、良い体験になるはずだと読者に勧めた。

 中国では行政施設の食堂は一般に開放されていない。また入館するためのセキュリティも日本以上に厳しいのが一般的だ。それゆえ、たとえ食堂とはいえ、東京の行政施設が一般に開放されていることに驚くようだが、もし中国人が都庁の食堂を訪れれば、日本の公務員が中国のように横柄でないことにさらなる驚きを覚えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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