記事は、2019年11月の東京市場におけるA4クラスの和牛の価格が1キログラムあたり2442円であり、また、最高ランクであるA5になると卸売価格が3000円を超える時もあると紹介し、これは中国人にとって「びっくりするような価格だ」と表現した。
また、和牛1頭の価格について、2009年当時の黒毛和牛子牛の価格は49万円だったが、19年10月の子牛一頭の価格は80万円近くにまで上昇したと説明。これは和牛の飼育がきつい仕事であるうえに、美味しい肉牛を育てるのは難易度が高いため多くの肥育農家が市場から撤退したためであるとした。
また、日本人の牛肉食文化は1872年に明治天皇が初めて牛肉を試食したことから始まったと言われているとし、それ以前の日本における牛肉の地位は魚肉にはるかに及ばなかったと指摘。しかし牛肉が非常に美味しいことを知った日本人はさらに優れた牛を飼育する努力を続け、今では和牛は最高品質の肉牛として世界に認められていると称賛し、脂身が多く、柔らかい和牛はヨーロッパ市場でも「極めて高価である」と説明した。
さらに、一部のブランド和牛はその成長過程において「人間と同等の高級待遇を満喫している」と紹介。なかには整備された牧場を散歩させるだけでなく、牛に美しい音楽を聴かせたり、温泉に入れたり、さらにはきめ細やかなマッサージを行ったりする牧場もあるらしいと伝え、これだけ手間暇をかけて育てているからこそ、日本の和牛は美味しいのだと称賛した。
観光庁公表の2019年4-6月期の訪日外国人消費動向調査によれば、最も満足した飲食に関するアンケートの第1位は26.6ポイントで「肉料理」となっており、第2位のラーメンより7.9ポイントも高かった。この肉料理には和牛料理も含まれるが、日本の美食を堪能することは外国旅行の大きな楽しみであり、和牛料理を味わうことは多くの外国人にとって日本旅行における非常に魅力的な体験の1つであるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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