近年、日本の科学技術力は低下してきていると言われているが、実際のところはどうなのだろうか。中国メディアの今日頭条は18日、「日本が世界をリードしているハイテク分野」を8つ紹介する記事を掲載した。


 その1つが「半導体材料」の分野だ。日本は世界最大の半導体材料の生産国だと紹介。この点は、韓国に対して輸出管理を強化した際の韓国の反応から明らかだ。2つ目は「産業ロボット部品」。精密な減速機を生産できるメーカーは少なく、ほとんどが日本企業の独占状態だという。3つ目は「ハイエンド重機油圧部品」、4つ目は「工作機械」だという。中国でも、ハイエンドコントロールシステムの95%が日本と欧州頼みで、工作機械のハイエンド部品は主に日本と台湾からの輸入だと指摘している。

5つ目は「受動部品」で、コンデンサなどの部品で日本メーカーは大きなシェアを占めていると伝えた。6つ目は「ディスプレイ産業」で、重要な設備や材料を日本が握っているという。7つ目は「半導体生産設備」、8つ目には「炭素繊維(カーボンファイバー)」があると紹介。世界シェアの半分以上を占めるという。

 日本は主に、電子、機械、半導体分野で世界をリードしていると言えそうだ。
記事は、日本と中国を比較し、研究開発への投資額で最も多いのは米国、次いで中国、日本は3位だと指摘。中国もより投資額を増やせば日本のように一流の技術を掌握し世界をリードできると締めくくった。

 しかし、「投資を増やせば一流になれる」との主張に対して、中国のネットユーザーからは冷ややかな意見が寄せられた。「投資額を増やせばよいと考えるのは短絡的」、「中国が投資しているのは手っ取り早く儲かる不動産だけ」という人や、「中国が世界一なのは人口だけ」、「中国はインフラと高速鉄道しか思い浮かばない」など自虐的なコメントが並んだ。急速に経済力をつけた中国だが、ノーベル賞と同じで科学技術の成果はお金では買えないと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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