日本には中古品を専門に扱うリサイクルショップがたくさんあり、日本人の生活に身近な存在となっている。中国メディアの百家号は3日、日本のリサイクルショップについて「日本人はそんなに中古品が好きなのか」と問いかける記事を掲載した。


 日本を訪れる中国人は街中で「中古」、「買取」と書かれた看板が多い事に気づくというが、記事は、「中古」、「買取」という言葉は中国語にはない単語ゆえに「イメージがつかめず、何の店かさっぱり見当がつかない」と指摘。中古を表す中国語は「二手」なので、中国人が見当がつかないのも当たり前だが、後にその意味が解ると「日本人は中古品に抵抗を感じないのか」と不思議に感じるようだ。

 日本のように経済が発展し、人びとの生活水準は高いにも関わらず、中古品を扱う店が人気があることに違和感を覚える中国人は少なくないらしいが、記事は、理解を深めると「日本のリサイクルショップの人気には特別な理由がある」ことが分かると主張した。

 例えば、「日本の中古販売市場は細かく分類されており、1つのジャンルの商品を専門に扱う店から総合型の店まであり、それぞれの顧客のニーズに答えている」と説明。また、日本独特の中古販売市場が確立された背景について、「バブル崩壊後、日本に溢れたブランド品を正しく査定して買い取り、妥当な価格で販売するという仕組みができたことで、信頼できる中古品の買取、販売システムが確立されるようになった」と分析。

 さらに、中国人観光客にも人気の秋葉原では、「現在販売されていないアニメやゲーム関連の商品に付加価値が生まれ、中古であっても元の値段より高値で取引される」という特殊な状況も見られると指摘した。

 中国ではまだ日本のような信頼できる買い取り、販売システムが確立されておらず、中古品は程度の良し悪しに関わらず、壊れているものや偽物まで一手に扱われることが多い。また、中国人は新品を好み中古を敬遠する人も多いゆえに、日本でリサイクルショップが人気があるのは「中国と違って良いものしか売られていないからだ」と指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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