最近の日本の住宅は、細部にこだわりを取り入れたデザインの家が増えているようだ。こうした家は中国と比べてみると、どんなところに違いがあるのだろうか。
中国メディアの今日頭条は2日、そのいくつかを紹介する記事を掲載した。

 例えば、「水回り」では、排水溝から異臭がしない工夫がしてあり、髪の毛が詰まりにくく、掃除しやすく、見た目にも気を使っていて、考え抜かれた設計だと感心している。風呂場は「浴槽にふた」をするので風呂の温度を一定にする効果があると紹介。シャワーで済ませて、風呂に入るという習慣自体がない中国人には新鮮なのだろう。そのうえ、自動給湯には「コントローラー」があることや、風呂には「椅子」まで置いてあると細かさを伝えている。風呂に関しては、体を洗うだけでなく1日の疲れを取る空間でもあるというのは、中国との大きな違いだろう。

 さらに、トイレに関しては一般家庭にも「温水洗浄便座」があることや、「トイレットペーパーのホルダーが2個」あって安心できることを伝えた。また、「トイレと風呂、脱衣所、洗面所の4つが分かれている」と乾湿分離であると紹介。家族が多くても分散できて合理的だと称賛した。

 このほか「玄関」も、日本は独立したスペースになっていると紹介。中国では、玄関のドアを開けるとすぐにリビングになっていることが多いが、日本では玄関とリビングが分かれているのでプライバシーが保たれ、冬は暖かく、上がり框で靴を脱ぐため外のほこりを家の中に持ち込まず衛生的でもあるとその利点を伝えた。さらには、外と中の気持ちの切り替えまでできる効果もあると分析している。


 ほかにも、小さな日本の住宅に合わせて、台所をオープンキッチンやアイランドキッチンにして面積を上手に使い、かつおしゃれにする工夫があると紹介。ウッド調の家具を多くし、収納が多く、高所窓を採用するのも良いアイディアだと称賛している。

 日本の住宅は、中国の住宅と比べると広々とした感じを与える設計ではないが、それプラスに変える生活の知恵が表れていると言えるだろう。だからこそ、日本の住宅は無駄が少なく便利で居心地の良い空間を作り出しているのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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