記事はまず、日本は近年、数多くのノーベル賞受賞者を輩出していると紹介。そのうえで、日本と中国では教育の「目標が違う」と分析している。学歴ばかり高くなっている中国の教育は、「良い成績を取って良い大学に行き、良い仕事に就く」ことが勉強の目的になっていて、「効率は良いが本当にレベルの高い人材は育成されない」と主張。子どもたちは何のために勉強しているか分からないので、学習に興味が出ないとしているが、これでは勉強は苦行にしかならないだろう。
その点、日本では「教育は家庭から始まる」という考えがあり、家庭で4つの教育を実践していると紹介。「うそを許さないこと」、「読書の習慣を身に付けさせること」、「いじめられたら反抗するよう教えること」、「他人に迷惑をかけないこと」の4つだ。
うそをつかないというのは、信用を得ることであり、自分にも他人にもうそをつかない人は優秀になり、人間関係も円滑になると記事は説明。さらに、読書の楽しさを知れば子どもは人間性と学ぶ能力を身に着けることができ、いじめられたときは、中国のように親が介入するよりも、子どもが自分で解決策を見つけるほうが、自立心が芽生えると称賛。他人に迷惑をかけないのは、新型コロナウイルスで日本人が自主的にマスクを着用したり3密を避けていることからも分かるように、社会のためになっていると分析している。
この4つは、いずれも学業に関係ないように見えるので、中国人には時間の無駄に感じるかもしれない。しかし、長い目で見れば子どものためにも社会のためにもなっていることが分かるだろう。学力ばかりで人間性を養うことがおろそかになってしまうとすれば、それは残念なことであると同時に、本末転倒と言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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